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FUNKY DUO CDアルバム (★特典付き)

¥3,500 税込

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イタリア映画
『ニューシネマ・パラダイス』から
♪Cinema Paradiso (西村知恵vo,河上修b)
1曲試聴⇒ https://youtu.be/hJQ3rHnekis

NEWアルバム
★特典付き(希望者のみ).
こちらのエンレコーズSHOPからCDアルバム/ FUNKY DUOを購入くださる方への特典!
ご希望の方に、アルバム音源からボーカルを外し巨匠ベーシスト河上修氏の演奏だけを残したマイナスワンCD全12曲を、プレゼント(同封)致します。JAZZミュージシャンやボーカルの方はもちろん、みなさまの個人の練習にご活用&楽しんでください。
★ご希望の方は★ご購入の際「備考欄」に【マイナスワン希望】と明記下さい。
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3/25発売 西村知恵6thアルバム
"FUNKY DUO (ファンキー・デュオ)"
西村知恵 Vocal & 河上修 Bass
Guest:新井和輝(King Gnu)Perc 1,2,7

曲目
1. A Lot Of Livin' To Do
2. Mr.Flat Back
3. This Masquerade
4. Yesterday
5. My Funny Valentine
6. Cinema Paradiso
7. A Night In Tunisia
8. What Are You Doing The Rest Of Your Life
9. Little B's Poem
10. Heal The World
〜Bonus Track〜
11. Time After Time
12. A Whiter Shade Of Pale

~ライナーノーツ~
ジャズ・ベーシストの河上修さんにレコーディングをお願いするようになってから、今年でちょうど30年になる、ということに、いま気づいた。
 トーキョーズ・クーレスト・コンボ、というレコード会社と音楽出版社の企画絡みで、夏の一週間でアルバム3枚分、計32曲をレコーディング、という仕事を引き受けたときに、当時やっていたバンド、ピチカート・ファイヴのソニー在籍時代の担当ディレクターで、元はプロのドラマーだった河合マイケルという男にドラムスを頼んだら、そんなにたくさんの数をやるんだったら、ベースとピアノはオレの好きな人を連れてきてもいいでしょ?と言われて、こちらはもちろん右も左も分からない駆け出し、お願いします、と彼に従ったところ、ピアノはあの久米大作さん、そしてベースに指名したのが河上さんだったのだ。
 その一週間のセッションは最高に楽しい仕事だった。ちょうど東京は8月のお盆ウィーク、ヴィブラフォンをメインに立てたジャズ、というよりは軽音楽、もうすこし気取って言えばラウンジ・ミュージックを、キンキンに冷房の効いたスタジオで次から次へと録音していくのは快適だった。
 とはいえ、はじめてお仕事した河上さんは強烈なキャラクターの持ち主。その頃はカーリー・ヘアに鼻の下の豊かな髭、という昭和の漫画家・加藤芳郎のような風貌、と書いてもいまでは誰もご存知あるまい。そしてとにかくよく喋る。スタジオではじめてご挨拶してから30分後には「コニシちゃん」と呼ばれていて、以後30年、その呼称は変わらず。言葉をひっくりかえして喋る、いわゆる「ミュージシャン用語」「業界用語」も、モノホンを聞いたのは河上さんとの会話からだった。
 けれども、そのプレイの凄さ、素晴らしさにはこちらはただ黙るしかない。リズム、ピッチ、音色、音圧、グルーヴ、アドリブ、フィーリング。何よりもフレーズの説得力が圧倒的。あのマラソン・セッションから始まって、ピチカート・ファイヴ、夏木マリさん、水森亜土さん、ムッシュかまやつさん、akikoさん、八代亜紀さん、とにかくビッグ・ネームの仕事から、誰も知らない小さな仕事まで、お付き合いしていただくうちに、たぶん間違いなくいちばんたくさんのことを教わった。譜面の書き方とかはいまもお小言ばかり頂戴しているが、いちばん影響を受けたのは自分のプレイに対する細心の注意力、こだわり、という点。あんなに速いフォー・ビートで天衣無縫のプレイを繰り出しているのに、どうしてこんなにリズムもピッチも正確なの? どうしてこんなに音の粒が揃ってるの? フレットのないコントラバスなのに。どんな小さな仕事でも、ベースの音色を聴けば、あ、河上さんだ、とわかる「シグネイチャー・トーン」。河上さんの方では弟子にしたつもりはないはずだが、こちらのほうはもうずっと、今世紀に入ってからは「音楽の師匠はベースの河上修さん」といつも答えている。
 その河上さんがある日、スゴイの作ってるから聴いてほしい、と、スタジオでの仕事が終わる頃に仰った。かなり気合が入っているらしい。それが西村知恵さんとの「ファンキー・デュオ」だった。さっそく送られてきた2曲入りのCDRを聴いて引っくり返った。たしかにコレはスゴい。シンディ・ローパーの歌で知られる「タイム・アフター・タイム」と、プロコル・ハルムの、というか、永遠のロック・クラシック「青い影」。これを西村さんのヴォーカルと河上さんのダブル・ベースだけで聴かせるのだが、この漲る感じ、ほとばしる感じ、覚醒する感じ、ちょっと本当に驚いてしまった。
 いまこうして新しく録音された10曲を含む全12曲のCDを聴いている時点で、ぼくは西村知恵さんという人のことをほぼ何も知らないのだけれども、とにかく、このお二人、人生の途中でついに出会うべき人に出会ってしまった、というような、劇的な、笑っちゃうような、多幸症的な、脳内麻薬が出て止まらないような、そんな大きく強烈なハグの場面を見せつけられているような、そんな決定的瞬間ばかりのアルバムを作ってしまったらしい。真っ白なホリゾントの中で、お互いが大喜び、大騒ぎしながら、相手にカラフルな雪のつぶてを投げ合っているような丁々発止の、白昼の雪合戦。聴いているこちらも、いつの間にかカラフルな返り血、いや水飛沫を浴びて、何かとてつもなく高揚している。そんな12曲。何よりお二人があまりに楽しそう。こんなに大活躍している河上さんも見たことがなかったし、そこまで我が師匠をノセてしまう西村さん、とはどういう方なのか。
 いままでに何度か、真夜中のクラブで爆音のダンス・ミュージックにあわせて踊っている河上さんを見たことがある。あるいは、ベースではなくて、エレクトリック・ギターを嬉しそうに、楽しそうに演奏している河上さんを見たこともある。我が師匠、根っからの音楽大好きGさんなんだ、と知った瞬間だが、そんな河上さんの一面を、ついにセッションというかたちで記録してしまった西村知恵さんは素晴らしいシンガーというだけでなく、音楽プロデューサーとしてもスゴい方だと言うしかない。ちょっと他に比べるものがないほどハッピーなジャズ・アルバムがここに誕生した。  小西康陽

Produced by Chie Nishimura
Arrangements by Osamu Kawakami
Liner Notes Yasuharu Konishi
Recorded & Mixed by Shuichi Morita at ReBorn Wood
Mastered by Dave Darlington at Bass Hit Recording (N.Y.)
Photography : Ryokan Matsui
Art Design : Eri Yazaki
Japanese Translation : Shinya Ino,Yoshie Kobata (Il Cipresso)
Production : en records Co.,Ltd.

制作販売 株式会社en records

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